開館30周年記念 ジュリアン・ステアと加守田章二 ―“うつわ”の必然性―
現代イギリスを代表する陶芸家のジュリアン・ステアと日本近代陶芸の寵児として知られる加守田章二は共に器を作っています。本展覧会ではジュリアン・ステアと加守田章二の作る器の必然性について、二人の作品を通して考えます。
<2階展示室 スポットライト> 益子 茶碗考
本来江戸時代末に始まった益子焼は、茶の湯の茶碗とは無縁でした。しかし、近代になって抹茶碗を作る作家が現れ、現在では多くの陶芸家が盛んに茶碗に挑んでいます。この展示では、昭和に入り益子で茶碗を作り始めた陶芸家たちの茶碗を紹介します。
*展示替えのため休館 4月8(月)-4月20日(土)
竹耕藝 勝城蒼鳳 –那須野が原に生きて–
森羅万象の美を竹工芸へ映し出す詩情豊かな作風で知られ、昨年1月に逝去した栃木県大田原市の竹工芸家、勝城蒼鳳(1934~2023)の作品を紹介します。勝城は自らが目にした自然の景色を自由自在に竹で表現し、2005年には重要無形文化財「竹工芸」保持者に認定されました。半農半工を生涯続け、大田原の大地で育まれた竹を用いて創作した作品の数々をお楽しみください。
<2階展示室 スポットライト> 出和絵理 新たな磁土の表現
石川県で作陶する出和絵理は、光が透けるほど薄くのばした白い磁土を焼成し、放射線状に組み合わせる方法で作品を制作しています。磁器の透ける特性に着目した出和絵理の世界を紹介します。
*展示替えのため休館 6月17日(月)-6月29(土)
英国ロンドン派
欧州の中で陶芸大国として名高いイギリス。なかでも首都ロンドンでは多くの陶芸家が活躍し、人気を博しています。オーストリア出身のルーシー・リー(1902〜1995)やドイツ出身のハンス・コパー(1920〜1981)などからはじまり、現在では、ジュリアン・ステア(1955〜 )やジェリファー・リー(1956〜 )といった活躍中の陶芸家も数多くいます。 当館コレクションの核のひとつでもあるイギリス陶芸作品をロンドンに焦点絞り、今回新たに「ロンドン派」と名づけ紹介します。
<2階展示室 スポットライト> 高橋朋子 ―金銀彩 再考―
金銀彩で装飾を施した焼物は江戸時代からみられます。最近では多くの陶芸家が金銀彩の装飾を用いています。本展では高橋朋子の作品を通して金銀彩の在り方を再考し、作品の魅力に迫ります。
<2階展示室 スポットライト> 林康夫 ―浪江に捧ぐ―
前衛陶芸家集団である四耕会や走泥社で活躍し、1948年に用途に捉われない立体造形作品「雲」を発表した林康夫(1928~)の現在―。東日本大震災で被災した、福島県浪江町の廃屋をモチーフとした作品を紹介します。
*展示替えのため休館 9月24日(火)-10月5(土)
静と動 濱田晋作・濱田庄司
益子を代表する陶芸家の一人、濱田晋作(1929~2023)は昨年7月に惜しまれながら逝去しました。晋作は陶芸家濱田庄司の次男として生まれ、父を生涯支えながら作陶しました。父・庄司(1894~1978)は今年生誕130年を迎えます。静謐な晋作作品と躍動的な庄司作品、同じ土と釉薬を用いながらも対照的な二人の作品をお楽しみください。
<2階展示室 スポットライト> 陰翳礼讃
時として陶芸は光の作る陰によって表情を大きく変えることがあります。本展示では、陰によってもたらされる豊かな表情を紹介します。
<笹島喜平館>日本拓版画会展 2024
日本拓版画会のメンバーによる拓刷木版画の世界を紹介します。
*展示替えのため休館 1月14日(火)-1月25日(土)
髙内秀剛
髙内秀剛(1937〜 )は益子で黄瀬戸や織部に取り組んでいます。火焔型土器を彷彿とさせる文様や豪快な造形をお楽しみください。
<2階展示室 スポットライト> 五味謙二
五味謙二の陶芸は二つの造形が重なり合うことで生み出されています。生の土が持つ柔らかさと、質量感を感じさせる陶芸を制作しています。近年、二つの造形の関わりに拘る五味謙二の作品を紹介します。
*展覧会名およびスケジュールは変更になる場合があります。