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企画展

開館30周年記念 益子日帰り 旅する染色家 芹沢銈介―

2023年10月22日(日)-2024年1月8日(月・祝)

主催:益子町文化のまちづくり実行委員会、益子陶芸美術館
後援:下野新聞社、とちぎテレビ、栃木放送、エフエム栃木、真岡新聞社、NHK宇都宮放送局
協力:公益財団法人ポーラ伝統文化振興財団

開催期間 2023年10月22日(日)-2024年1月8日(月・祝)
休館日 月曜日(祝日の場合は翌日)
秋の陶器市につき11月6日(月)開館、11月7日(火)休館、12月25日(月)~ 2024年1月1日(月)は年末年始休館
開館時間 10月:9:30~17:00、11月~1月:9:30~16:00
(入館は閉館30分前まで)
入館料 大人600円(550円)、小中学生300円(250円) 
*( )内は20名以上の団体 / 65歳以上は300円(要証明)

※今後の状況により、展覧会予定に変更が生じる場合がございます。最新情報は、当館ホームページ・Facebook・Twitter・Instagram等でご確認ください。

ご利用案内アクセス


民藝運動の染色家として知られる芹沢銈介(1895~1984)は旅を好み、生涯にわたって日本各地や世界各地をめぐりました。芹沢の作品には、各地を旅することで目にした手仕事の現場の光景や、そこで作られた民芸品などが数多く表されています。特に1939年の沖縄滞在以降、沖縄をモチーフとした名作を次々に生み出し、明るくおおらかな作風へと転換しています。芹沢は益子にも訪れ、窯場など町の様子を描いた『益子日帰り』という絵本を制作しました。本展では「旅」をテーマに、芹沢が旅先で出合った景色や文物に取材した作品を紹介します。

また1976年、フランス政府からの招聘によりパリ国立グラン・パレにて「Serizawa」展が開かれました。この展覧会は好評を博し、芹沢はのちにフランス芸術文化勲章を受章しています。本展ではこの「Serizawa」展で紹介された、フランスを旅した作品をあわせて紹介します。芹沢銈介の旅へ、さあ出かけましょう!

《 風の字壁掛 》 1957年 柏市蔵 《 華の字のれん 》 1960年 柏市蔵
《 甕垂文着物 》 1965年 静岡市立芹沢銈介美術館蔵 《 沖縄笠団扇文部屋着 》 1960年 静岡市立芹沢銈介美術館蔵
《 益子風物(リーチ窯出し) 》 《 如の字 》 1960年 静岡市立芹沢銈介美術館蔵
絵本『益子日帰り』 1944年 静岡市立芹沢銈介美術館蔵 《 縄のれん文のれん 》 1955年 静岡市立芹沢銈介美術館蔵
額絵《 東北窯めぐり 》 (全7図のうち「益子」) 静岡市立芹沢銈介美術館蔵 《 座辺の李朝二曲屏風 》 1969年頃 静岡市立芹沢銈介美術館蔵

同時開催の企画展示

スポットライト 生誕120年記念「棟方志功と京都・十二段家」

2023年10月22(日)-2024年1月8日(⽉・祝)

場所:益子陶芸美術館2階展示室

棟方志功『妙興の韻』 京都・十二段家蔵

棟方志功生誕120年を迎える今年、棟方と縁の深い益子陶芸美術館では生誕120年記念「棟方志功と京都十二段家」と題して棟方と交流のあった西垣光温氏との知られざる交流を紹介します。
棟方と西垣氏の交流は、昭和13年頃に阪急百貨店で開催されていた民藝関係の展覧会で棟方の作品《空海頌》に出会い、興味を持った西垣氏が東京へ棟方を訪ねたことに始まります。この展示では棟方と西垣氏にまつわる棟方作品や写真資料を紹介いたします。
民藝運動は京都で柳宗悦、河井寬次郎、濱田庄司らが出会ったことが大きな契機となり生まれた運動です。1925年の末、木喰仏に関する調査の旅の途上にあった、柳、濱田、河井たちが「民衆的工藝」を略した「民藝」という言葉を生み出したのはよく知られています。京都の民藝関係者のサロン的な役割を果たしたのが花見小路の十二段家でした。平成には現代の民藝関係者や研究者の集いの場として「十二段家の会」を開催するに至ります。
また、民芸運動の指導者吉田璋也が中国の料理を伝えたことから日本で最初に牛しゃぶを提供したのがこの十二段家というエピソードも合わせて紹介いたします。


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