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『益子人-髙橋恭司が撮る益子に暮らす500人の肖像-』展

 開催期間  2021年9月17日(金)-11月14日(日)
会場 旧濱田庄司邸 第3展示室
入場料 無料(※企画展入館料は別途)
主催 益子町文化のまちづくり実行委員会

益子町出身で東京に拠点をおき、国際的にも高い評価を得ている写真家、髙橋恭司の写真展を開催いたします。

髙橋恭司は1990年代から広告やファッション写真、国内外の雑誌等の撮影で活躍し、コマーシャルフォトの領域においても「どこかで見たような」「何かに迎合するような」写真ではなく、常に新しい地平を切り開く圧倒的な世界を見るものに提示し続け、後に続く写真家たちにも大きな影響を与えてきました。
作家としても、公立の美術館やホワイトキューブだけでなく、まちかどの小さなカフェギャラリーまでさまざまな場所で発表を続け、毎回、新しい試みを伴う写真集の発行も続いています。キャリアを積んでなお(さらに)、絵画や書にも表現の幅を広げ自由に柔軟に前へ進む髙橋恭司は、近年、高校までを過ごした益子の人々と柔らかくも創造的な関係性を結び直しています。

2013年から2018年まで年に2回、益子町が発行していた地域誌『ミチカケ』や、3年に一度開催される文化事業による地域振興の祭り「土祭/ヒジサイ」のガイドブック『土祭という旅へ』(2015年)へ編集部からの依頼を受けて写真作品や文章を寄稿しています。また、町内のカフェギャラリー2店舗での作品発表やトークイベントなどを行い、陶器に絵付けを行う形で陶芸家とのコラボ作品「 炎画/ヒビ」シリーズを発表しています。

髙橋恭司氏からのメッセージ

©Kyoji Takahashi

最初は僕の知り合いの方のお嬢さんが『益子人』の企画とタイトルを僕に提案してくれた。
それで僕は益子に縁がある人、何故かそこに住むことになった人たちを 撮影することにした。
僕たちの人間関係や、めぐりあわせ とは不思議なものだと思う。
偶然、(ときに運命…) は、容赦なく私たちの人生に介入してくる、僕の今回の撮影人数は、500人。これも僕の友人からのアイディアだった。
『五百羅漢にする?』
という友人の言葉がアイディアだ。
僕は益子出身の写真家だが、今回、たくさんの友人の支えで、益子の現代の『五百羅漢』を撮ることができて、ほんとうに、ほんとうに嬉しい。
皆すごくいい顔をしている。人間とは何と愛しい顔をしているのだろうか!!
0歳から100歳までの、束の間であるこの世の、ただ一回の生を精いっぱい生きとおしているのだ。

 

※今後の状況により、展覧会予定に変更が生じる場合がございます。最新情報は、当館ホームページ・Facebook・Twitter 等でご確認ください。