主催:益子町文化のまちづくり実行委員会、益子陶芸美術館
特別協力:アサヒビール大山崎山荘美術館
後援:朝日新聞宇都宮総局、NHK宇都宮放送局、エフエム栃木、産経新聞社宇都宮支局、下野新聞社、東京新聞宇都宮支局、とちぎ朝日、とちぎテレビ、栃木放送、栃木よみうり、日本経済新聞社宇都宮支局、毎日新聞宇都宮支局、真岡新聞社、読売新聞宇都宮支局
開催期間 | 2018年4月15日(日)-7月16日(月・祝) |
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休館日 | 月曜日(4月30日、7月16日は開館)、5月8日(火) |
開館時間 | 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで) |
入館料 | 大人600円(550円)、小中学生300円(250円) *( )内は20名以上の団体 / 65歳以上は300円(要証明) |
このたび益子陶芸美術館では、陶芸家・濱田庄司(1894–1978)の没後40 年を記念する展覧会を開催します。栃木県益子町を拠点に大正から昭和にかけて活躍した濱田は、生活に根ざした重厚で力強い作品を数多く生み出しました。柳宗悦らと民藝運動を推進し、日本の工芸界に大きな影響を与えるとともに、1955 年に第1 回重要無形文化財保持者(人間国宝)に指定、1968 年には文化勲章を受章するなど、長年にわたる精神性の高い作陶活動が高く評価されました。
本展では、アサヒビール大山崎山荘美術館(京都府大山崎町)の所蔵品の軸とされる「山本爲三郎コレクション」を中心に、同館所蔵の初期から晩年までの濱田庄司作品を約100点展覧します。民藝運動の支援者としても知られるアサヒビール初代社長・山本爲三郎(1893 –1966)と濱田庄司は20代はじめの頃に出会い、それから半世紀以上も親交を深め続けました。濱田の京都市陶磁器試験場時代の希少な作例から、イギリスや沖縄での作陶経験の影響がみられるもの、また山本家の暮らしを彩ったうつわまで、貴重な作品群を当館で初めて大規模にご紹介します。
陶芸家。益子を拠点に、柳宗悦らと民藝運動を推進しながら、地元の素材を重んじた独自の美意識と古今東西のエッセンスを加えた作品を数多く手がけました。山本爲三郎とは東京高等工業学校(現 東京工業大学)在学中、ガラス工場見学で大阪の山爲硝子に赴いた際に知り合います。後に実業家・倉橋藤治郎を介して再会し、以来半世紀にわたり親交が続きました。
実業家。旧制中学校在学中に家業の山爲硝子を継承します。大日本麦酒取締役等を経て、朝日麦酒株式会社(現 アサヒビール株式会社)初代社長に就任。大阪ロイヤルホテル(現リーガロイヤルホテル大阪)設立などホテル事業にも従事しました。芸術文化活動への支援を惜しまず、特に民藝運動は柳宗悦や濱田庄司らの同世代として生涯にわたり支援し続けました。
《緑鉄釉掛分流描大鉢》1960–70年代 アサヒビール大山崎山荘美術館蔵(*1,2) |
《黒釉三方把手大ジョッキ》1960年頃 アサヒビール大山崎山荘美術館蔵(*1) |
《鉄絵葡萄文注瓶》1930年頃 アサヒビール大山崎山荘美術館蔵(*1) |
《鉄釉黍文瓶》1940年頃 アサヒビール大山崎山荘美術館蔵(*1) |
《赤絵蓋付薬味入》1935年頃 アサヒビール大山崎山荘美術館蔵(*1,2) |
《鉄白釉打掛食籠》1946年頃 アサヒビール大山崎山荘美術館蔵(*1,2) |
《琉球色絵笹文土瓶》1919年頃 アサヒビール大山崎山荘美術館蔵(*1,2) |
《琉球鉄絵染付黍文水指》1940年頃 アサヒビール大山崎山荘美術館蔵(*1,2) |
*1:写真提供:アサヒビール大山崎山荘美術館
*2:
写真撮影:四方邦熈
日時:2018年6月2日(土) 午後1時30分〜3時30分(受付午後1時開始) ※終了いたしました
会場:益子国際工芸交流館(陶芸メッセ・益子内)
講師:鞍田 崇(くらた・たかし/哲学者・明治大学理工学部准教授)
定員:40 名
*聴講無料
*参加ご希望の方は、お電話にてお申込みください。電話:0285-72-7555(先着順)
〈講師プロフィール〉
1970年兵庫県生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科修了。現在、明治大学理工学部准教授。近年は、ローカルスタンダードとインティマシーという視点から、現代社会の思想状況を問う。著作に『民藝のインティマシー 「いとおしさ」をデザインする』(明治大学出版会 2015)など。民藝案内人として「趣味どきっ!私の好きな民藝」(NHK教育)に出演(2018年春放送)。