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企画展

うつわのガラスが物語ること 舩木倭帆と濱田能生

2017年7月23日(日)-10月1日(日)

主催:益子町文化のまちづくり実行委員会、益子陶芸美術館
後援:下野新聞社、とちぎテレビ、栃木放送、エフエム栃木、NHK宇都宮放送局、とちぎ朝日、真岡新聞社

開催期間 2017年7月23日(日)-10月1日(日)
休館日 月曜日(祝日の場合は翌日)
開館時間 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
入館料 大人600円(550円)、小中学生300円(250円) 
*( )内は20名以上の団体 / 65歳以上は300円(要証明)

ご利用案内アクセス


島根県の布志名焼窯元に生まれた 舩木倭帆 ふなきしずほ (1935~2013)は、大学卒業後に大阪の清水硝子製造所に入り、吹きガラスの修業を始めました。その後各務クリスタル製作所などを経て1987年、広島県神辺町(現・福山市)に自身の工房「グラスヒュッテ」を設立し、一貫して普段使いのうつわを追求しました。濱田庄司の五男として栃木県益子町に生まれた 濱田能生 はまだよしお (1944~2011)は、多摩美術大学彫刻科卒業後、1969年から3年間イギリスの王立美術大学(ロイヤル・カレッジ・オブ・アート)工業硝子科で学びます。帰国後は栃木県鹿沼市に築炉し創作を続けました。

舩木のワイングラスや花瓶には、日用にふさわしい清潔な美しさとともに、長年培われた確かな技術と、かたちを巧みにとらえる作家の繊細な感性が息づいています。一方で、瑠璃や銀黄のガラスを基調にした濱田の作品は、全体にゆるやかな曲線と量感をそなえ、時に陶表現との境界を問うような創意に溢れています。ともに日本の暮らしに溶け込むガラス器を求めながらも、両者の作品からは、創作をめぐる意識の違いや対照的な造形の展開がうかがえます。本展では、それぞれの代表的な作品を約60点ずつ展示します。各々の作品世界の真髄をどうぞお楽しみください。

舩木倭帆《花弁文鉢》2000年
東京国立近代美術館蔵
舩木倭帆《紐飾文花瓶》
東京国立近代美術館蔵
舩木倭帆《栓付モールデカンター》 舩木倭帆《垂描文鉢》
舩木倭帆《丸文双耳一輪挿》 舩木倭帆《ワイングラス》
濱田能生《瑠璃硝子巻紐花瓶》 濱田能生《銀黄硝子墨流花瓶》2001年
濱田能生《瑠璃硝子波紋花瓶》 濱田能生《倫敦硝子》1962-72年
(英国留学時代作)

ギャラリートーク

舩木倭帆のガラス

諸山正則(東京国立近代美術館特任研究員)
日時:2017年8月5日(土)14時~ ※終了いたしました
場所:美術館展示室
*予約不要・要観覧券

濱田能生の瑠璃

当館学芸員
日時:2017年9月23日(土・祝)14時~ ※終了いたしました
場所:美術館展示室
*予約不要・要観覧券

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