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企画展

益子と美濃を結ぶ陶芸家 吉田喜彦

2016年4月17日(日)-7月10日(日)

主催:益子町文化のまちづくり実行委員会、益子陶芸美術館
後援:下野新聞社、栃木放送、エフエム栃木、とちぎテレビ
協力:益子町地域間交流協会

開催期間 2016年4月17日(日)-7月10日(日)
休館日 月曜日(祝日の場合は翌日)、5月10日(4月29日 〜 5月8日は開館)
開館時間 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
入館料 大人600円(550円)、小中学生300円(250円) 
*( )内は20名以上の団体 / 65歳以上は300円(要証明)

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吉田喜彦は1936(昭和11)年、栃木県宇都宮市に生まれました。少年時代から美術に興味があり、高校生の頃には休日になると、独立美術協会所属の画家 林 武のアトリエへ通いました。やがて展覧会で見た濱田庄司(1894-1978)の陶芸に魅力を感じ、陶芸への思いが募りました。宇都宮高等学校を卒業後、益子の濱田庄司を訪ねますが、濱田の勧めもあり美濃の陶芸家 荒川豊藏(1894-1985)に師事することになりました。幸いなことに荒川が1955(昭和30)年、重要無形文化財保持者の認定を受けた直後でもあり、美濃を代表する陶芸家として最も充実した時期に師事することになったのです。吉田は1968(昭和43)年に独立し、独自の作風を確立します。独特の造形や太い鎬手、指描、赤絵などを作り続けています。吉田の陶芸は美濃の焼き物でありながら、生まれ育った北関東の気質や、最初に憧れを抱いた益子焼の風土を色濃く内面に秘めるかのようです。

本展では吉田喜彦の作品約70点を中心に、荒川豊藏作品や参考資料を加えて吉田喜彦の陶芸を紹介します。

《しのぎ手四方鉢》1983年 《白化粧茶盌》2013年
《赤志野輪花盌》2009年 《志野茶盌》2009年
《赤絵花形深鉢》1983年 《志野蓮弁》1992年
《白化粧指描文丸壺》1994年頃 《白化粧掛残し文筒》2009年頃
《しのぎ輪花壺》1981年 《白化粧掛残し文角筒》2004年