主催:益子町文化のまちづくり実行委員会、益子陶芸美術館、NHK宇都宮放送局、NHKプロモーション
後援:下野新聞社、とちぎテレビ、栃木放送、エフエム栃木
制作協力:NHKプラネット中部
ましこ国際工芸交流事業
開催期間 | 2015年10月4日(日)-2016年1月17日(日) |
---|---|
休館日 | 月曜日(祝日の場合は翌日/ 11月2日(月)は開館)、11月5日(木)、12月25日(金)〜1月1日(金) |
開館時間 | [10月]午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで) [11月~1月]午前9時30分~午後4時(入館は午後3時30分まで) |
入館料 | 大人600円(550円)、小中学生300円(250円) *( )内は20名以上の団体 / 65歳以上は300円(要証明) |
岡部嶺男(1919~1990)は愛知県瀬戸の窯道具製造業の家に生まれ、幼少期よりやきものに親しみながら育ちました。1947(昭和22)年に復員し、愛知県豊田の平戸橋に居を構えてからは本格的に作家活動を展開し、織部・志野・黄瀬戸・灰釉・鉄釉など瀬戸の伝統的な技法をもとに作域を広げます。1970(昭和45)年には、新築した愛知県日進のアトリエに窯変用穴窯を築き、「嶺男青瓷」と呼ばれる優美な青瓷作品を完成させていきました。
本展では、岡部嶺男の初期から晩年までの作品を通じてその作陶活動の真髄に迫ります。器面全体にダイナミックな縄文を施した織部や志野など、瀬戸の伝統釉を駆使した前半期の作品から、古瀬戸釉の研究の過程で生まれ、流麗な釉調をまとった後半期の青瓷作品、そして生涯にわたり追求し続けた天目作品まで、公立の美術館では初公開となる作品を含む約100点を一堂に展覧します。古典の模倣を超えて、自らの美意識を作品に写し出すことに生涯をかけた岡部嶺男の軌跡とその陶芸の魅力をご堪能ください。
《青織部縄文塊》1956年 高41.5×幅36.2cm |
《灰釉窯変瓶子》1961年 高39.3×幅23.1cm |
《織部丸壺》1963年 高29.1×42.6cm 株式会社名古屋銀行蔵 |
《志野茶碗》1955年頃 高8.5×口径12.4cm |
《黄瀬戸徳利・盃》1962年 徳利:高13.4cm 盃:高4.8cm |
《窯変米色瓷茶盌》1977年 高8.6×口径13.8cm 東京国立近代美術館蔵 |
《天青瓷大砧》1969年 高31.2×幅21.4cm |
《窯変米色瓷博山炉》1973年 高20.4×幅17.4cm |
2015年11月8日(日) 午後2時〜 ※終了いたしました
講師:唐澤昌宏氏(東京国立近代美術館工芸課長)
場所:美術館展示室
*事前予約不要、要入館券