島岡達三は、さまざまな組紐で器表面に模様を施し、色の異なる土を埋め込んで幾何学的な装飾としてみせる「縄文象嵌」の技法で1996年に重要無形文化財保持者(人間国宝)に指定されました。本作品は、島岡の縄文象嵌の初期作品で、まだ完成しきっていない技法のいきいきとした表情が見どころとなっています。