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白黒緑鉄砂面取壺

村田元 (1904〜1988)
高33.0 径32.0cm

重量感のある壺。厚みがあるにもかかわらず、腰部はシャープにロクロで引き上げられ、さらに全体に厳しい面取が施されていることによって緊張感ある器形となっています。口縁から肩にかけては白釉が、肩から胴部にかけては黒と緑の釉とが幾重にも重ね合わせられており、その釉掛けからは、なにか生命体がうごめくような躍動感が感じられます。村田は濱田庄司に親炙し、濱田の陶芸の教えの本質をくみ取り、独自の造形意匠表現にたどり着きました。本作は村田最晩年、円熟期の作品です。