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糠釉鉄絵扁壺

濱田庄司 (1894〜1978)
1940年頃 高23.2 幅16.2 奥行18.6cm

ロクロで引かれたのち、両側から押し付けるようにして成形された扁壺。丸く膨らんだ胴部に、小さな口が付けられています。器体の前後には、濱田のトレードマークである黍文が鉄絵で描かれ、全体に益子伝統七釉の一つ、糠白釉が掛けられています。本作は1940年頃の作ですが、このころの糠白釉は、下地に黄土が掛けられており、それによって美しい半光沢の素朴でやわらかな白色を呈しています。本作は、濱田の糠白釉作品の中でも優品といえるでしょう。