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灰被扁壺

合田好道 (1910〜2000)
1981〜2000年 合田陶器研究所時代 高29.0幅24.5奥行7.0cm

合田は、円道寺成井窯で赤絵の仕事を経て、複数の窯元で指導したのち、韓国に渡り金海窯という窯を築きました。金海窯以降の作品は、朝鮮陶磁の影響が見うけられる作品を多数制作しており、本作品もそのひとつ、帰国後に創設した合田陶器研究所時代の作です。
2面から成る扁壺で、中央はゆるやかに膨らんでいます。一方、2つの面の接続部や口部は鋭く成形されており、エッジのきいた造形に仕上げられています。表面は灰が溶けだしてビードロ状に、背面は灰が溶けず赤みを帯び、土味のある作品です。